パル日記

2012.07.29

「保定実践の巻」

 

脂照りの日々が続きます。 

全国各地で熱中症のニュースが報道されています。 

みなさん、気をつけてくださいね。

 

今回は、「保定実践の巻」です。

 

保定することで、確実な投薬としつけを行うことができます。

 

「耳薬を持った瞬間、逃げ回るんです。」

 

よくあるフレーズです。

 

薬を処方する私自身、あんなに暴れるワンちゃんに点耳できるのかなあ?

飼い主さんと動物の上下関係が逆(動物>ヒト)なのに投薬できるのかなあ

と不安に思うことがあります。

 

しつけができていれば、保定はマスターしやすい。

保定することは、しつけの一環となり、投薬も楽になりますよ。

 

ぜひ、保定をマスターしてみませんか。

 

これから、写真で保定の良い例と悪い例をご紹介いたします。

 

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上の写真は、良い保定の例です。 

決して、猫ちゃんを窒息させているわけではありません。 

ポイントは、優しく、密着させて、お座りさせることです。 

写真では表現できませんが、優しい言葉をかけて安心させることも重要です。

 

動物とヒトでは体温が違いますが、ハグすることでお互いの体温を通じて安心するのでしょうね。

 

 下の写真は、悪い保定の例です。 

お互いの体が密着していません。 

猫ちゃんの首を手だけで持っていますし、お尻もフリーの状態。

  

この保定では、猫ちゃんがあらゆる方向に動くばかりでなく、
いつ飛び跳ねてもおかしくありません

  

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投薬例として点眼薬・・・ これで目はすつきり! 目の状態も確認できます。

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ちょっと応用編ですが、お口のチェックや投薬するときは、こんなスタイルで!

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このように保定することで、しつけ、投薬に役立つだけでなく、飼い主さんによる健康チェックもできます。

病気やちょっとした変化の早期発見につながります。

 最初は優しく抱くことから始めて、動物が安心できる保定をマスターしましょう!

 

山本