獣医師日記

2015.05.25

指の腫瘍 

  今日は指の腫瘍のお話です。

指にできる腫瘍はあまりよくない悪性のものの可能性が多いので、取り残しがないようにしっかり切除してあげないといけません。かといって指の腫瘍だけの為に足1本丸ごと切除(断脚といいます)するのもためらわれます。

そういう場合によく用いる手術法が断指です。

足を残すために、指に犠牲になっていただきます(>_<)

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この子の右後ろ脚に腫瘍ができているのがおわかりでしょうか?

セカンドオピニオンでいらしたのですが、なんとか足を残してあげたい、ということで断指にチャレンジです

図5

足裏からみるとこんな感じ

図2

幸い長毛のキャバリアちゃんだったので、毛が生えてくると指が1本無いことはほぼ分からなくなります。もちろん、歩くことも手術前とかわらずできます!

図3

図4

 

この子の腫瘍は『軟部組織肉腫 グレード1』でした。詳しくはこちら⇒軟部組織肉腫 グレード1

以前は血管周皮腫や末梢神経鞘腫と呼ばれていたものです

名前だけ見ると良性ですが、性格的には悪性腫瘍、という意地の悪い腫瘍だったので、飼い主さんにお願いして術後に抗がん剤を使用させてもらいました

ちなみに今回使った抗がん剤は『アドリアマイシン』

血管外に抗がん剤を漏らしてしまうと大変なことになる抗がん剤です(ToT)/~~~

投与中は動かないようにスタッフに抱っこしてもらってます

そして無事4回の抗がん剤投与を乗り切ってくれました(^○^)

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フルフル