パル日記

2013.03.28

椎間板ヘルニア

昨日までは元気にお散歩していたのに・・・突然歩けなくなりました。
患者さんはミニチュアダックスの男の子。
症状と犬種だけで椎間板ヘルニアと判断してはいけません。
今回は、各検査で除外診断して、MRI検査の結果、椎間板ヘルニアと分かりました。

椎間板ヘルニアは、椎間板が変性し、その内容物が脊柱管に突出することで脊髄傷害を起し、
様々な神経症状や痛みを引き起こします。
治療は、内科、外科的治療があります。
MRI結果から手術適応であることを飼い主さんに告げ、今回は手術をすることにしました。
下の写真は術中写真です。白く写っているのが脊髄神経で、黄色が神経を圧迫している物質です。
この圧迫物質を除去する必要があります。

手術は無事終了しました。
但し、本当の治療はこれからです。リハビリです。
地道にリハビリをやって最終的に歩けるように、患者さん、飼い主さん、

病院スタッフが手を合わせて頑張ります。
当院では、リハビリの一環として水中トレッドミルを実施しています。
まず、水中で足を動かすことからスタートし、更に水中を歩くことで、

無理なくリハビリを行います。

今回のDAX君は、術後すぐに起立ができ、数日後には何とか歩けるようになりました。
レン君、よく頑張ったね!これからもリハビリ頑張ろうね!

 

山本